乱読サラリーマンのオリジナル書評

読書は教養を広げる、教養を広げれば、人生も豊かになる。そんな思いでブログを書き続けます!

【書評:キリンビール高知支店の奇跡】現場力とは何か

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! (講談社+α新書) 心が変われば行動が変わる ここでいう心とは意識のことです。それでは、会社という自分の思い通りにならない集団生活で会社の成功に沿った方向へ意識を変えることは簡単に出来るのでしょ…

【書評:野望の憑依者(伊東潤著)】 悪党が滅びるとき・・・

野望の憑依者 (徳間時代小説文庫) 歴史小説といえば、戦国と幕末明治維新が、質量ともに抜きんでていますが、私は南北朝時代も好きです。しかしながら、この時代の歴史小説は僅かです。鎌倉幕府を終焉させ、朝廷と武士が入り混じりながら、建武の新政を経て…

【書評:IoTまるわかり(三菱総合研究所 編】 つながったらどう変わるのか・・・ 

IoTまるわかり (日経文庫) ここ数年のバスワードの一つである”IoT”とはなんでしょうか。Internet of Thingsの略称であり、モノのインターネット化と抽象的に説明がつきますが、IoTで世の中の何が変わるのでしょうか? あらゆるモノがインターネットに繋がる…

【書評:43回の殺意(石井光太著】 少年犯罪は時代を映す

43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層 世を震撼させ、被害者、加害者共に未成年ということで大勢の方々が関心を寄せた川崎の殺人事件。気鋭のノンフィクションライターが、被害者である上村僚太君の父親(母親は取材拒否)から加害者の家庭環境を明らか…

【書評:生涯投資家(村上世彰著)】なぜ、コーポレートガバナンスが必要なのか

生涯投資家 著者はコーポレートガバナンスがさほど騒がれてない時期にファンドを率いて一世を風靡した村上世彰氏です。ライブドア事件、阪神タイガースの上場問題などを鮮明に覚えている方も多いことでしょう。著者は本書では一貫して「コーポレートガバナン…

【書評:全員経営(野中郁次郎・勝見明著)】イノベーションとは?

全員経営 ―自律分散イノベーション企業 成功の本質 経済成長、企業進展にイノベーションはかかせません。シュンペーターはイノベーションを以下の5つに分類しました。 ①新しい財貨の生産 (プロダクトイノベーション)②新しい生産方法の導入(プロセスイノ…

【書評:サッカーと愛国(清義明著)】 スタジアムは社会の縮図なのか・・・

サッカーと愛国 世界で最も人気のあるスポーツはサッカーです。いっぽうでその事実は、世界で最も影響力の大きいスポーツともいえます。実はFIFA(国際サッカー連盟)にIOC(国際オリンピック委員会)さらには国連これらの加盟国数をみると一番加盟国数が多…

【書評:広島藩の志士(穂高健一著)】 討幕を奥深く読む

広島藩の志士 「高間省三」「神機隊」と聴いて広島藩の幕末維新の小説とわかる人は歴史に対してかなりの達人でしょう。維新を考えさせれれ、且つ涙なくして読めない歴史小説です。 討幕の主人公といえば薩長土肥が通説です。そこに尾張も絡んでくるが維新後…

【書評:英語化は愚民化】無意識に使っている日本語をよく考えよう

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書) 副題には 〈日本の国力が地に落ちる〉 と記されている本書。 内容は過度な英語化政策への批判です。著者の施光恒氏はイギリスの大学院で修士課程を修了した政治学者です。 言葉は単なるツールではなくツ…

【書評:共喰い(田中慎弥著)】 はじめて芥川賞作品を読む

読書家と名乗っていながらお恥ずかしいが、恐らく人生で初めて(もしかしたら学生時代に授業で読んだかもしれないが・・・全く記憶には残っていない)芥川賞作品を読了しました。 sunuma.hatenadiary.jp 芥川賞といえば純文学の短中編から選ばれ直木賞と並び…

【書評:ESG投資】 投資で社会は変わるのか

ESG投資 新しい資本主義のかたち 行き過ぎた経済格差の問題などから、昨今、資本主義は限界を迎えたと言い放つ識者も見受けます。 そのような中、環境(Enviroment)・社会(Social)・企業統治(Governance)を考慮した投資であるESG投資が欧米を中心に広が…

【書評:墨攻】戦乱の世に彗星のごとく現れ、古代中国を席巻した思想集団”墨家”の果てを考える

墨攻(酒見賢一著)を読み。以前より興味を抱いていた墨家の本質を窺い知れる傑作である。 儒家と並び称されるほど隆盛を誇った墨家はなぜ、歴史から消えてしまったのだろうか。非攻、兼愛を強烈に実践し続けた思想集団の果てはなぜ起きたのかを紐解いてみま…

【書評:ゲノム編集からはじまる新世界】ゲノム・遺伝子と掛けてカーリング女子と説く

神の領域とも言われるゲノム編集クリスパーキャス9とはどのような技術なのか?この技術を手に入れた人類はどこへ向かうのか。一番大事なことは自分自身がこのような世界にどう向き合うかを本を読んで考えてみた。 答はカーリング女子の凱旋パレードにヒント…

矛盾との付き合い方を考える 【書評:煤煙(北方謙三著)】

北方謙三の煤煙を読んだ。主人公はバツイチ弁護士。自身で気づきながらも誤った方向へと突き進んでしまう男の物語である。社会に溢れる矛盾について、どう向き合うのか、考えさせてくれる。

【書評:諸子百家(中公新書)】・・・読後に墨家について考える

古代中国春秋戦国時代の偉大な思想家たち。諸子百家(中公新書)から、偉人の思想のエッセンスを読み取る。その中でも、一度沈みながら近代において見直されつつある墨子の思想墨家について考えてみる

日本企業の営業力

戦後、敗戦からの復興を目指した日本は、長期にわたる高度経済成長を経て「東洋の奇跡」と呼ばれました。 技術力を磨き自動車産業や電化製品は世界一の経済大国であるアメリカのマーケットに果敢に進出し、名だたる大企業を凌駕してマーケットリーダーとなり…

書評:下天を謀る

藤堂高虎といえば主君を七回も変えたことで変節漢、処世術に長けた世渡り上手のような印象の強い御仁です。本書を読めばその印象は誤っていることに気づくでしょう。もっばら最近では築城名手の智将として評価が高くなってきた戦国武将です。 本書は高虎をた…

読書の嗜好性

本は幅広い分野を読むと良いという。自分自身でもそれを実践しているつもりでした。自分なりに確実に読まないと決めている本といえばSF小説くらいです。ただ、小説(SF小説以外)を買うときは本屋で棚を眺めながら、感覚で買うことが多い。自分なりにはビジ…

書評:後妻業

後妻業 (文春文庫) 直木賞作家で映画化もされた作品。読む前から期待が膨らみます。 しかしながら、 登場人物は悪人ばかり ノワール小説なのに人の死もナレーションのようにあっけない。 謎解きの語り部である元刑事も善人ではなく、ハードボイルド小説のよ…

書評:幕末史 

幕末史 (新潮文庫) 勝者の歴史に対するアンチテーゼとでもいうべきなのだろうか、最近”反薩長史観”なるキーワードをよく聞きます。 本書は2008年に大学での講義を基に作成された書でありここ数年の反薩長史観が溢れてきてからの書ではありません。著者の本は…

故郷日本に帰れなかった国際人 音吉(ジョン・マシュー・オトソン)

人が抗えない自然と鎖国という政策に人生を翻弄されながら、強く生き続けた日本人漂流民「音吉」の歴史小説。

ブロックチェーンの未来は

ブロックチェーンとは、私的に理解している範囲内で表すと『分散管理されている公開台帳』である。 特徴としては 一定の法則に基づき公開されている記録である(すべてがオープンということではない) 管理者が不要で分散管理されている 低コストで運用可能 …

書評:奸婦にあらず

奸婦にあらず (文春文庫) 井伊直弼は、徳川四天王の井伊直政を始祖とする彦根藩主の十四男として1815年に生まれました。聡明ではありながらも、庶子であり、十四男という境遇からは自他共に藩主への登用は限りなく薄いと思われていました。部屋住みとして静…

書評:流星ワゴン

流星ワゴン (講談社文庫) 過去は変えられないけど明るい未来を築くためには人はどうすればよいのか・・・ 冒頭のテーマを不思議な3組の父子の物語を巡って紐解いてみよう。 一組目は既に家庭崩壊が突き進み受験に負けた子供とリストラにあい死のうとしている…

山一證券倒産の教訓は

会社がなぜ消滅したか―山一証券役員たちの背信 (新潮文庫) 果たして自分がこの境遇だったら、毅然とした態度で組織の膿を公表しながら前に進むことができたのだろうか・・・ 今から遡ること20年前、1997年11月24日に当時の山一證券社長は自主廃業の記者会見…

書評:レオン氏郷

// レオン氏郷(うじさと) (PHP文芸文庫) 信長の娘を娶り、義父信長の天下統一そして統一後のビジョンに心酔しつつ、革命家と崇め助走者として並走する蒲生氏郷。 その信長が 本能寺の変で非業の死を遂げると、信長ビジョンの後継者をとして秀吉についてゆく…

年功序列と徳川太平の世

幼い時代に耐え忍ぶことを身につけ、織徳同盟時代には戦闘力を蓄え、秀吉の世には政治力を駆使して、老年となり幕府を開いた徳川家康。 家康の政治力の凄味といえば、将軍後継つくりにある。秀頼・淀殿がまだ余力のあった時代に征夷大将軍となり江戸幕府を開…

書評:風の群像

歴史小説の大家 杉本苑子が描いた、鎌倉末期から室町幕府までの激動の時代の主人公、足利尊氏の歴史小説です。 鎌倉幕府の討幕を狙った後醍醐天皇に幕府の有力御家人足利氏が離反して討幕に推し進めます。鎌倉幕府の滅亡後、後醍醐天皇中心の建武の新政が始…

読書は何のため

読書を二つに分けるとこうなる 読後に何かしらの目的のある読書 読書そのものが目的の場合 もう少しかみ砕くと 知りたいことを調べるための読書 漠然として娯楽や趣味としての読書 言い換えると 自覚できる知識・見識が身につく読書 無意識だけど何かしらの…

久々のブログ

ブログを何度はじめて、何度挫折してやめたのか・・・ 今回ばかりは必ず続けよう