乱読サラリーマンのオリジナル書評

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【書評:IoTまるわかり(三菱総合研究所 編】 つながったらどう変わるのか・・・ 

IoTまるわかり (日経文庫)

 

ここ数年のバスワードの一つである”IoT”とはなんでしょうか。
Internet of Thingsの略称であり、モノのインターネット化と抽象的に説明がつきますが、IoTで世の中の何が変わるのでしょうか?

あらゆるモノがインターネットに繋がる・・・2020年には世界中でインターネットに繋がるモノの数は500億個になるといわれています。それだけ沢山のモノがインターネットに繋がったら何がどう変わるのでしょうか・・・?


前よりある近接した概念で
M2M(Machine to Machine)がありますが、それとIoTとは何が違うのでしょうか。

素朴な疑問を持つことが、本質を知るためには一番重要なポイントです。本書はそんな素朴な疑問を持った方にこそお薦めできる書籍です。

 

本書では、IoTのエッセンスをあらゆるモノがつながることを前提に

①あらゆるモノからあらゆるデータを吸い上げ

②データを可視化して分析する

③分析したデータが他のデータやアナログ世界と共生する

④その結果新たな価値を生むこと

だと説いています。

私なりの凡人脳で考えると③と④の間のデザイン構想力がキーになるのではないでしょうか。デザイン構想力とは、他の分野に例えれば、食材を合わせて新たに美味しく魅力的な料理の品を考える技術などに通じるスキルにも思えます。


テクノロジーの進展により1人の人間が手にすることができるデータ量は飛躍的に伸びています。既に人の許容範囲を超えていると言っても過言ではありません。そのような中、IoTが進展した結果、手にすることができる情報が今よりさらに格段に増加することによって、人々の生活は変わるのでしょうか?

 

私の今の考えは、IoTによって直接的に我々の生活が劇的に変化するかといえばそれほど変わらないと思えます。ウェアラブル端末が伸び悩んでいることからも、スマホを使いこなしている先進国の人々は、これ以上の情報を受動態で受けいれる余裕はないかと思えます。


では、バズワード化しているIoTにはさほど有益な未来は無いのでしょうか?
IoTは生活ではなく、ビジネスでこそ活かされる技術だと思えます。企業の中での工場・物流など間接的に我々の生活を豊かにするシーンこそ有益に活用できるのではないでしょうか。ビジネスシーンでは、デジタル化、可視化された最先端データを駆使して生産性があがり、私生活ではアナログとデジタルを好きな時に使い分ける。そんな未来の生活を思い浮かべたくなります。