乱読サラリーマンのオリジナル書評

読書は教養を広げる、教養を広げれば、人生も豊かになる。そんな思いでブログを書き続けます!

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書評:後妻業

後妻業 (文春文庫) 直木賞作家で映画化もされた作品。読む前から期待が膨らみます。 しかしながら、 登場人物は悪人ばかり ノワール小説なのに人の死もナレーションのようにあっけない。 謎解きの語り部である元刑事も善人ではなく、ハードボイルド小説のよ…

書評:幕末史 

幕末史 (新潮文庫) 勝者の歴史に対するアンチテーゼとでもいうべきなのだろうか、最近”反薩長史観”なるキーワードをよく聞きます。 本書は2008年に大学での講義を基に作成された書でありここ数年の反薩長史観が溢れてきてからの書ではありません。著者の本は…

故郷日本に帰れなかった国際人 音吉(ジョン・マシュー・オトソン)

人が抗えない自然と鎖国という政策に人生を翻弄されながら、強く生き続けた日本人漂流民「音吉」の歴史小説。