乱読サラリーマンのオリジナル書評

読書は教養を広げる、教養を広げれば、人生も豊かになる。そんな思いでブログを書き続けます!

書評:ビジネス・経済

【書評:生命科学的思考】生命科学がビジネスに役立つ

ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考 (NewsPicksパブリッシング) 作者:高橋祥子 発売日: 2021/01/06 メディア: Kindle版 著者は生命科学の研究者で且つ遺伝子解析のスタートアップベンチャー起業家と稀有な経歴の持ち主です。生命科学がビ…

【書評:APIエコノミー(佐々木隆仁著)】API活用で日本企業は世界に勝てるのか

APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト APIという機能が最近注目されています。APIとは端的に述べると『あるソフトウェアの機能を別のソフトウェアなどに提供し、連携する機能』、ソフトウェアに蓄積されているデータの相互連携とイメージしても…

【書評:育休世代のジレンマ(中野円佳著)】

「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書) 気鋭の女性ジャーナリストが一流企業に就職し結婚した後に子育てに奮闘している15人の女性への綿密なインタビューから調査した日本社会の問題点を提議した書です。私が所属する企業は本書…

【書評:キリンビール高知支店の奇跡】現場力とは何か

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! (講談社+α新書) 心が変われば行動が変わる ここでいう心とは意識のことです。それでは、会社という自分の思い通りにならない集団生活で会社の成功に沿った方向へ意識を変えることは簡単に出来るのでしょ…

【書評:IoTまるわかり(三菱総合研究所 編】 つながったらどう変わるのか・・・ 

IoTまるわかり (日経文庫) ここ数年のバスワードの一つである”IoT”とはなんでしょうか。Internet of Thingsの略称であり、モノのインターネット化と抽象的に説明がつきますが、IoTで世の中の何が変わるのでしょうか? あらゆるモノがインターネットに繋がる…

【書評:生涯投資家(村上世彰著)】なぜ、コーポレートガバナンスが必要なのか

生涯投資家 著者はコーポレートガバナンスがさほど騒がれてない時期にファンドを率いて一世を風靡した村上世彰氏です。ライブドア事件、阪神タイガースの上場問題などを鮮明に覚えている方も多いことでしょう。著者は本書では一貫して「コーポレートガバナン…

【書評:全員経営(野中郁次郎・勝見明著)】イノベーションとは?

全員経営 ―自律分散イノベーション企業 成功の本質 経済成長、企業進展にイノベーションはかかせません。シュンペーターはイノベーションを以下の5つに分類しました。 ①新しい財貨の生産 (プロダクトイノベーション)②新しい生産方法の導入(プロセスイノ…

【書評:英語化は愚民化】無意識に使っている日本語をよく考えよう

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書) 副題には 〈日本の国力が地に落ちる〉 と記されている本書。 内容は過度な英語化政策への批判です。著者の施光恒氏はイギリスの大学院で修士課程を修了した政治学者です。 言葉は単なるツールではなくツ…

【書評:ESG投資】 投資で社会は変わるのか

ESG投資 新しい資本主義のかたち 行き過ぎた経済格差の問題などから、昨今、資本主義は限界を迎えたと言い放つ識者も見受けます。 そのような中、環境(Enviroment)・社会(Social)・企業統治(Governance)を考慮した投資であるESG投資が欧米を中心に広が…

【書評:ゲノム編集からはじまる新世界】ゲノム・遺伝子と掛けてカーリング女子と説く

神の領域とも言われるゲノム編集クリスパーキャス9とはどのような技術なのか?この技術を手に入れた人類はどこへ向かうのか。一番大事なことは自分自身がこのような世界にどう向き合うかを本を読んで考えてみた。 答はカーリング女子の凱旋パレードにヒント…

日本企業の営業力

戦後、敗戦からの復興を目指した日本は、長期にわたる高度経済成長を経て「東洋の奇跡」と呼ばれました。 技術力を磨き自動車産業や電化製品は世界一の経済大国であるアメリカのマーケットに果敢に進出し、名だたる大企業を凌駕してマーケットリーダーとなり…

ブロックチェーンの未来は

ブロックチェーンとは、私的に理解している範囲内で表すと『分散管理されている公開台帳』である。 特徴としては 一定の法則に基づき公開されている記録である(すべてがオープンということではない) 管理者が不要で分散管理されている 低コストで運用可能 …

山一證券倒産の教訓は

会社がなぜ消滅したか―山一証券役員たちの背信 (新潮文庫) 果たして自分がこの境遇だったら、毅然とした態度で組織の膿を公表しながら前に進むことができたのだろうか・・・ 今から遡ること20年前、1997年11月24日に当時の山一證券社長は自主廃業の記者会見…